シンボルツリーにシマトネリコを考えている方必見 育ててわかった庭木の特性
シマトネリコは常緑樹で、小さくツヤのある美しい葉が風になびく軽やかな様子や、隙間から降り注ぐ木漏れ日が涼しげで爽やかな印象を与えます。シンボルツリーとしても人気があり、我が家も新居と同時にシマトネリコを植えました。現在5年程経過して実際の感想をご紹介しますので、これから植えようと考えている方の参考になれば幸いです。
シマトネリコの基本データ
科名 | モクセイ科 |
形態 | 常緑小高木 |
樹高 | 10m |
原産地 | 日本(沖縄県)、台湾、中国、フィリピン |
花色 | 白 |
開花期 | 5月~7月 |
成長速度 | 早い |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑性、日陰でも育つ |
シマトネリコが人気な点は?
- 年中緑色の葉をつけ、殺風景にならない
落葉樹だと冬の間さみしい風景になりますが、常緑で目隠しにもなります。我が家も道路からの目隠しとして植えました。1年目は1.5m程度の木を植えてスカスカでしたが、3年もしたら道路からの目線が全く気にならなくなりました。
- 株立ちになり、自然な庭の雰囲気が出やすい
最近雑木を中心とした庭が人気ですが、葉が鑑賞ポイントなので自然な雰囲気に良く似合います。
- 和風の庭にも洋風の庭にも似合う
周りの植物と合わせやすく、応用範囲が広い樹木です。我が家は洋風の家で雑木風の庭づくりをコンセプトに庭木を選びましたが、ご近所さんは和風の住宅の玄関回りに植えています。和風雰囲気でも他の植物や石などと調和がとれてとても素敵です。 - 小さな葉が風になびき、柔らかく明るい印象
ツヤのある濃緑色、新芽は黄緑色の葉色で全体が重たくない雰囲気を感じさせます。
- 丈夫で、日向や半日陰で育てやすい
屋外で地植えにすることもでき、室内のカーテン越しに鉢植えで育てることもできます。 - 害虫被害が少ない
ハマキムシやスズメがの幼虫、アブラムシなどの被害があるようですが、我が家はいまのところまだ害虫の被害はありません。 - 価格がお手頃
我が家は外構屋さんにお願いして1.5m程度の株立ちが1.5万円程度で植えました。丈夫で成長が速く好みの樹形が手に入りやすい木なので、今思えばもっとお手頃価格のシマトネリコを自分で買ってきて植えれば良かったかなと思っています。
シマトネリコを育てる際の注意点
「1年中美しい葉が楽しめて害虫被害が少ない樹木」というとメリットばかりのようですが、庭木として育てていく上で注意しなければならないこともあります。
- 成長が速すぎる
一般的な住宅は近隣の家・道路・電線など様々な障害があり、10mまで伸ばすことはできないと思います。我が家も家の雨どいなどに干渉しないようにすることと、敷地外に出ないようにするために3m程度保てるように剪定をしています。それとは別に、夏場は込み合い爽やかな印象がなくなるので、清涼感を維持し害虫や病気の予防にも透かし選定も行います。この剪定がものすごく大変です(´;ω;`)脚立を使ってノコギリやハサミで沢山の枝を打ち落とし、落とした枝を自治体のルールを守って処理します。剪定や枝の回収を業者に依頼する場合は問題になりませんが、自分でやろうと考えている方はそれなりの覚悟が必要です。
木の剪定法は別の記事で紹介していますので、こちらの記事👇を是非読んでみてください。
もみじの強剪定に挑戦‼こんなに切って大丈夫?翌年の5月の樹形の様子もご紹介 - にわぱぱfun (niwapapa.com) - 常緑と言われているが冬は落葉する
我が家のある茨城県では、冬寒くなると葉が枯れたようにパリパリになり落葉していきます。年によっては完全に落葉した年もあります。枝の先が枯れてしまい心配になるほどでしたが、シマトネリコは非常に生命力が強い木ですので、春になるとまたきれいな新芽を見せてくれます。
まとめ
庭木として人気のシマトネリコについて紹介しました。涼しげでかわいらしい葉っぱや、生命力が強く病害虫に強いという良い点もありますが、成長が速いという特性も考慮して植えないと後悔することになるかもしれません。これからお庭にシマトネリコを植えようと考えている方は、シマトネリコの特性を良く理解した上で植える場所を考え、きちんと剪定するなどの工夫が必要と考えます。