ソヨゴが元気なくアリが多い場合はカイガラムシの可能性 見つけた時の対処法

ソヨゴは日向からある程度の日陰でも生育でき、寒さにも強く管理しやすい樹木です。生育の緩やかな常緑樹でもあり、その美しさとメンテナンスのしやすさでシンボルツリーとしても人気です。
比較的病気や害虫に強いとされていますが、元気がない場合はカイガラムシの被害にあっているかもしれません。1度ついてしまうと駆除が大変になるので早期発見・早期対処に努めてください。今回は我が家が行ったカイガラムシの対策をご紹介します。

カイガラムシってどんな害虫

カイガラムシは、ほとんどの庭木、果樹、観葉植物などに1年中発生する害虫で、カメムシの仲間です。カイガラムシの種類は多く、大きさや形は様々です。カイガラムシの中でもルビーロウカイガラムシがソヨゴにつきやすく、ほとんど動きが見えない種類なので気づきにくい害虫です。カイガラムシの産卵・孵化は5月~7月頃が一般的で、夏になると繁殖し始め9月頃には成虫になります。したがって繁殖を防ぐためには、5月~8月頃に幼虫を見つけて駆除することが理想ですが、幼虫は1㎜程度と小さいため困難です。そして、ルビーロウカイガラムシの成虫は赤色で硬い甲羅のような表皮で覆われており薬剤が効きにくい特徴があります。
また、カイガラムシの排泄物には沢山の糖類が含まれており、アリが好んで寄ってきます。アリが木に登っている場合には、カイガラムシがいないかよく確認しましょう。

カイガラムシの発生要因

基本的に日当たりと風通しが悪い環境を好みます。ある程度の日陰でも育てることが出来るソヨゴの特性を利用し、目隠しなどに利用している場合は特に注意が必要です。気づくのが遅くなると我が家のようにビッシリなんてこともあります(;_;)/~~~

カイガラムシの被害

カイガラムシが植物の汁を吸うことで生育が悪くなり枝が枯れてしまうだけでなく、カイガラムシの排泄物が原因で「すす病」も発生します。すす病になると葉や枝が黒くなり、外観を損なうだけでなく、光合成を妨げ発育を妨げてしまいます。

カイガラムシの対処法

カイガラムシによって植物が病院になることを防ぐためにも早い段階で対処することが重要です。幼虫の時期に効果のある薬剤や、脱皮を妨げる薬剤もあるので状況に合わせて使用するのが理想的です。しかし、気づけず成虫が発生した場合には手や歯ブラシ、割りばしなどでこすり落として駆除しましょう。私は、手袋をして手でゴシゴシ・ポロポロとりました。万一すす病が発生してしまった場合は幹や枝であれば水でこすり洗いをすればある程度剥がれ落ちます。
そして、こまめに観察しカイガラムシを発見次第駆除するよう根気強く対処しましょう。


他のカイガラムシの被害と対応法については、こちらの記事↓をぜひ読んでみてください。

新緑の5月 ドウダンツツジに白い虫が大量発生‼虫の正体と我が家の対処法をご紹介 - にわぱぱfun (niwapapa.com)

まとめ

大切な庭木のソヨゴに元気がなく、その原因がカイガラムシだと初めて分かった瞬間は驚いてどうしていいかわからなくなるかもしれません。しかし、木の生命力は強いものです。昨年は元気なかったソヨゴもカイガラムシを取り除きすす病が発生した部分を水洗いして今年は元気になりました。カイガラムシの被害にあった場合でも、焦らず元気な姿を想像しながら根気よく駆除を続けていきましょう。